mixi engineer blog

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Vantage Point 2009

今年も、来る9月5日にサマーインターンシップを開催することになりました。目的を簡単にいえば、弊社が持っているサービスやそれを支える技術について学生の皆さんに知ってもらって日頃の研究開発活動の一助にしてもらおうということと、興味を持っていただけたなら進路の選択肢のひとつとして弊社を考えていただきたいということです。私も講師を任されているので、宣伝がてら背景事情について語ってみます。

この時期になると各社こぞって「オフィス見学」「ラボツアー」「インターンシップ」といった催しをして学生の皆さんと接触していくみたいですが、学校を出て久しい私の感覚だと、「卒業年度の前年度(学部なら3年、修士過程なら1年)の8月に就活とかって早くね?」と思うところです。そこで人事の人に聞いたわけですが、「優秀な人の多数が早く就職活動を始める傾向にあり、彼らにアピールしたいなら時期を逸してはいけない」とのこと。なるほど確かに、弊社で能力を振るったとしたら大ブレークするサービスを作れたかもしれない人に出会ったとしても、既に他社に決まっているのではもったいないですよね。

ところで、「優秀な」という言葉を気軽に使ってしまいましたが、何をもって優秀とするのでしょうか。学校の成績が良いこと、教養と常識が広く深いこと、知能と学習能力が高いこと、根気があってストレス耐性が高いことなど、いろいろパラメータがあると思います。あるいはもっと実践的に、ソフトウェアの開発経験があるとか、プログラミング言語を使いこなしているとか、アルゴリズムをよく知っているとか、英語の読み書きができるとかいった評価もできると思います。もちろん、そういう意味で優秀な方は素晴らしいしwelcomeなわけですが、しかし、もっと重要なことがあります。それは、「楽しく働けること」です。

楽しく働くといっても漠然としていますが、それはすなわち、やりたい仕事に打ち込めることだと思います。もし嫌々仕事をやったとしても成果はでにくいし、無理矢理やってもミスばかりして効率が悪いだろうし、周囲の人間ともうまくいかなくなって続かないでしょう。一方楽しく仕事ができれば、次々とアイデアがでてくるし、それを次々と実践して成果を上げることができるし、その繰り返しの中で成長してさらにいい仕事をして、さらに仕事が楽しくなっていくことでしょう。さて、そのために必要となることをざっと挙げてみると以下のような感じでしょうか。
  • 実現性:自分がやりたい仕事がその会社で実現できる
  • 成長性:やりたい仕事に向かって自分を高めていける
  • 需要:その仕事が必要とされ、やれば評価してもらえる
  • 環境:上司や同僚が自分やその仕事を理解し、共感し、支援してくれる
  • 興味:そもそもその仕事をやること自体が自分の性に合っていて楽しい
他にも様々な観点があるでしょうが、少なくとも私が勤め先を探すにあたっては上記を満たすことを重視しました。ここで強調したいのは、上記のような条件への適合は、私が優秀か凡庸かということではなく、私という人物にその会社が合っているかどうか、あるいは逆にその会社に私という人物が合っているかどうかで決まるということです。簡単にいえば相性の問題なわけですけど、それってホームページの企業概要を読んでも判断できませんよね? やはり実際に働いている人に話を聞いたり、欲をいえば仕事をいっしょに経験してみて初めてわかることです。

ということでサマーインターンシップ。一緒に仕事をするとまではいきませんが、できるだけ現場の雰囲気がわかるような機会になればいいなと思っています。弊社のサービスの現状と課題や、サービスを支える技術の解説はもちろん、現場の人達のワークスタイルや人柄のようなものが伝わるように、現在内容を精査しているところです。技術的なトピックとしては、DBの分散や検索系のアーキテクチャやアプリケーションフレームワークについて取り上げる予定です。乞うご期待!

ちなみに、仕事の話ばかりしましたけど、プライベートも大事ですよ。弊社開発部の平均年齢は26か27前後ですけど、意外にも既婚者&&(愛妻家||愛夫家)が多いです。