mixi engineer blog

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伝承進化し続ける技術イベント: git challenge開催記念インタビュー

こんにちは、ミクシィグループ 人事部です。

今回で第6回目*1を迎える、競技型技術イベント「git challenge (ギット・チャレンジ)」開催にあたり、運営に携わるエンジニア社員の国分さんと轟さんにお話を聞いてきました。
過去5回の大会を振り返るとともに、git challengeへの想いを語っていただきます。 #mixi_git

 

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【写真左】
轟 2016年新卒入社
入社後、ノハナのサーバサイドの開発および運用に従事。現在はVantageスタジオminimo事業部で、主にiOSアプリの開発に携わっている。
【写真右】
国分 2014年新卒入社
新卒入社後、SNS mixiのエンジニアとしてフロントエンド・バックエンドの開発に従事。その後、チーム開発ではスクラムマスターを担当し、JS の正規レビューも担当。開発やレビューの傍、毎月の頻度で勉強会開催/登壇を継続中。現在は、DiverseでiOS エンジニアとしてアプリのリニューアルに携わっている。

 

━━「git challenge」が早くも6回目を迎えました。
参加される学生さんからの満足度が高く、また、まだ参加されていない方でもイベントを知っている方が増えてきましたね。

国分: そうですね、参加された学生さんから「面白い」と言ってもらえるのはとても嬉しいですね。git challengeで提供している問題の質が担保できていて、楽しんでもらえる環境が整っているところに共感いただいているのではないでしょうか。

: 学生さんとお話する際に、git challengeを知っているとの声を聞くことが多いですが、自分たちが現場で困ったような題材を問題にしているので、実践に近い内容だからこそ、興味を持ってくださる方が多いのではないかと思います。

国分: 過去に参加された方の中で、出題された問題と同じような事象が現場で発生した際に、git challengeで経験した内容を思い出して、スムーズに解決できたという声をいただいたことがあります。

 

━━過去の5回を振り返ってみて、気づいたことはありますか?

国分: 開催当初は、玄人感のあるコマンドラインのgit使いが強いと予想していたのですが、実際はSourceTreeというグラフィカルなgitクライアントを使っている方が何度も優勝されていることが意外でした。グラフィカルな表現の方が、より問題を俯瞰しやすかったのかもしれません。

: 一緒に競技に臨むペアは当日に発表されるのですが、初対面のふたりが、気づくと協力し合って取り組んでいる姿には感心します。また、競技中に回答を間違った場合は、リセットする必要があるのですが、その担当をしていると、参加者の皆さんが積極的に回答してくれるのがわかるので、嬉しく思いますね。

 

━━過去5回大会の中で、大変だった・印象的だった大会はありますか?

国分: やはり第2回目でしょうか(笑)
git challengeの自動採点システムが機能しなくなってしまったのですが、手元でテストを動かす方法をすぐ見つけることができたので、ヒューマンCIとして、当日サポートしてくれている社員とともに乗り越えることができたのは良い思い出です。

 

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━━「git challenge」は各回新メンバーに参加してもらって、技術伝承をしながらイベント準備を進めていますが、部署・サービスを越えたメンバーで構成されたチームで取り組む面白さというのはありますか?

: 普段一緒に仕事をしないメンバーですので、一緒に作業を進めていく中で、個々の強みを見つけることができて、新しい発見があります。また、個人的には、日常の業務で取り組まないようなインフラ/サーバまわりの経験ができるので、仕事とはまた違った面白さを感じます。

国分: このような経験や培った知識が、今後実務で役立つときがありますので、社員にとってもいい機会ですね。

 

━━国分さんは創始者として、第1回大会から「git challenge」に参加いただいてますが、後輩へ技術伝承をしていく上で、大切にしていることはありますか?

国分: 自分で責任を持って決めてもらうことを大事にしています。後輩が先輩にお伺いを立てていてはなかなか技術伝承が進まないので、先輩が最悪のパターンを想定したバックアッププランを用意し、後輩たちに自分たちで考えた最適な方法を模索してもらっています。そうすることで、「git challenge」を作りあげていくことに対して、より"自分事化"して考えることができますからね。

 

━━轟さんは昨年の第3回大会から運営に参加して、今や中心メンバーとして取り組んでいただいていますが、”自分事化”したなと思えるタイミングはいつでしたか?

: 第4回大会の際に、自動採点システムの高速化を目的として、Circle CIからJenkinsへの移行するプロジェクトに16新卒4名で取り組めた時ですね…… 先ほど国分さんがおっしゃったように、バックアッププランを考えてくださることで、安心感もありましたし、自分たちも自信を持って本番に向けて臨めたと思います。

国分: 本当に期待に応えてくれたプロジェクトでした。実は、Jenkins移行後は、全く障害が起こることなくイベント運営ができています。個人的にスゴイことだとおもっていて、素晴らしいシステムを構築してくれたと思います。

 

━━轟さんも現在、次の世代に技術伝承中なのですよね?

: 僕も国分さんにサポートしてもらえたように、こうなったらいいなということを話すことはありますが、基本的に17新卒のメンバーが改善したいことを裏側から支えようと思って、次回開催に向けて準備をしています。

 

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━━ありがとうございます。では、第6回目の今大会のお話に移りたいと思います。なんと今回は新問題を作成中だとか?

国分: 今回いくつか問題を作成する予定なのですが、研究室などで「gitのサーバを管理したことのある人」にとって有利な問題をご用意しようと思っています。

: gitを使っていると普段の業務で起こりうる、と予想される問題を作成中です。問題を解いていてワクワクできて、かつ今後も活かせるようなものを創りたいなと考えています。

国分: これ以外は当日のお楽しみということで(笑)

 

━━ちなみに、問題作成するときは、どんな気持ちで創っているのですか?

国分: 解けるか解けないかのギリギリのところをつけるようにしています。問題の中にヒントが隠されているので、それを見つけることができれば解答できるような仕掛けにしています。実際に自分で模範解答を作成するので、解答作成時は、「ここは難しいな」とか「ここで気づけばいいのか」など思いながら、問題に挑戦している皆さんの気持ちになって創っています。

 

━━なんだかワクワクしてきました。当日楽しみにしております(笑)
さて、「git challenge」の今後の展望についても、教えてください。

国分: 高難易度のワクワクしながら解けるような問題をどんどん増やしていけたらと思っています。それに合わせて、既に一部の問題を公開していますが、これまでイベントで提供してきた問題をよりオープンにしていきたい気持ちもあります。今は競技型として提供していますが、オープン化することでgitの練習材料にしてもらうなど、これまでgitにはお世話になっている分、gitに貢献できたらいいですね。

: 学生さんや社会人の方とお話していると、イベント参加対象外なんだけど、一度参加したかったというお声を沢山いただきます。その方々にも体験いただける機会をお届けできたらと思っています。

 

━━色々な企画を考えていけるかもしれないですね。
それでは、最後に「git challenge」に参加される皆さんにメッセージをお願いします。

国分: 多種多様な問題をご用意してお待ちしております。参加される方はぜひgitについて事前勉強をしておくことをオススメします。

: 参加して楽しかったと言ってもらえるようなイベントにできるように準備をしておりますので、ぜひ楽しみに待っていてくださいね。

 

インタビュー終了後に、2人との会話の中で、「git challenge」で経験した問題を、実務で遭遇したときに役立てて欲しいなという言葉を聞くことができました。このイベントでの経験が今後困ったときのヒントになるのかもしれません。ぜひ「git challenge」への挑戦をお待ちしております。

 

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